言うまでもないことですが、観賞魚たちは水がなければ生きていけません。
水槽に入れる水は、まさに命の泉といっていいでしょう。
では水槽に入れるのは、どんな水を入れるべきだと思いますか?

究極の理想を言えば、淡水であれ海水であれ、実際にその魚たちが生息していた場所の水を汲んできて使うことですが、現実には不可能です。
ではどうするか。答えは「人間の手で観賞魚に適した状態に調整した水」ということになります。

意外にもベースは水道水

水槽に使う水は、実は水道水がもとになっています。水道水には、消毒のためのカルキ成分が含まれているため、カルキを抜くための薬剤を投与した上で、水温を調整。
海水の場合は、ここからさらに人工海水を塩分濃度などが適正になるように調整して海水魚が住める適切な状態に調整していくそうです。
逆に、素人考えでは良さそうに思える井戸水は避けた方が無難です。
理由は、地域によって水質に大きく差があるためだそうです。また、農場やゴルフ場の近くなどでは農薬混入の可能性もあるため、やめた方がよいそうです。
また、コンビニなどで売っているミネラルウォーターは、あくまで人間が飲むための水です。観賞魚には適していませんので、お気をつけください。

ろ過装置と水換えの重要性

「水槽メンテナンスの必要性」のページでもご紹介していますが、美しい水槽を保つには水換えやろ過装置の点検清掃などが欠かせません。
たとえ、ろ過装置を設置していたとしても、時間が経てば経つほど、水槽内は確実に汚れていきます。
ただ、この水換え、一度で交換するのは水槽の1/3程度です。
なぜなら、水槽自体は生きている環境そのものであり、一度に全てを換えてしまうと、水槽の環境も変わり、魚たちにも悪影響を及ぼしてしまうからです。
また、設置するろ過装置によって、その効果は異なります。下記に一部ではありますが、紹介します。

  • 底面式ろ過装置
    ろ過板を水槽の底に置き、その上にろ材の砂をしいて使用する装置。セットも楽で美感もそこなわないが、手入れが大変であり、底砂を掘り返す魚を飼うときには不向き。
  • 投入式ろ過装置
    ケースにろ材を入れ、その中を水が通る事によってろ過を行うものであるが、ろ過能力はあまり高くない。エアーポンプによるエアーリフトで作動するのが特徴。
  • 上部式ろ過装置
    水槽の上部に載せて使用する。タービンポンプで水槽の水をろ過槽まで汲み上げてろ材を通してから水槽に水を落とす仕組み。コンパクトな割に、ろ過能力も高くセットも簡単なため、最近の主流である。。

水槽設置業者を選ぶ

水槽内の環境や魚の取り扱いは非常にデリケートであり、経験でしか分からないことも多々あります。専門ノウハウがある水槽業者に依頼することが重要です。

2005年以降、水槽を設置するお店の需要が増え、それに伴い、供給元の設置業者も増えています。価格だけ安くてノウハウが無い業者さんはおすすめできません。水槽は設置してからが本当のスタートですし、緊急時のことも考慮してください。

まずは、水槽業者へ連絡し、色々な質問をしてみて信頼できる業者さんを選びましょう。

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水槽立ち上げ時に必要な「パイロットフィッシュ」とは?

新しくはじめた水槽は、すぐに熱帯魚が飼える訳ではありません。基本的には、飼育したい熱帯魚などを入れる前に、水質チェックなどを目的として魚を入れて様子を見る必要があります。このテスト用の魚がパイロットフィッシュです。

立ち上げたばかりの水槽では、魚のフンや食べ残しを栄養に分解するバクテリアがあまりいません。そのため水槽の中にフンや食べ残しの中に含まれる有害物質が残りやすく、魚が住みにくい環境になってしまっています。そこでパイロットフィッシュを飼うことで、バクテリアの活動を促進し水槽の環境を整わせるのです。

さらに実際に整ったかどうかをパイロットフィッシュでチェックすることも可能です。これらのチェックをクリアした上で、本当に飼育したい熱帯魚を水槽の中に入れるようにしてくださいね。

パイロットフィッシュの選び方

パイロットフィッシュになる魚は、何でも良いわけではありません。しっかりポイントを押さえて選ぶ必要があります。

パイロットフィッシュだからといって、当然命を粗末にして良いわけではありません。テスト期間が終わったあとも継続して飼育できる、自分好みの魚を選びましょう。

パイロットフィッシュのあとには、本当に飼育したい熱帯魚などを水槽に入れるのが一般的です。パイロットフィッシュが攻撃的な性格ならば、あとから入ってきた熱帯魚に対し攻撃する可能性があります。水槽内でトラブルなく共存するためにも、温和な魚を選んだ方がいいでしょう。

立ち上げたばかりの水槽では、魚が死んでしまうリスクが高いと言われています。そのため高価な魚をパイロットフィッシュに選んでしまえば、経済的負担も馬鹿になりません。できる限り安価な魚を選んだ方が、経済的に負担も少なくなりますよ。

立ち上げたばかりの水槽は水質も安定していないので、魚にとって過酷な環境です。そのため刺激に弱いような魚を選んでしまうと、死んでしまうリスクが高くなります。魚を守るためにも、生き残る可能性が高い丈夫な魚を選ぶようにしてください。

  • 飼い続けたい魚かどうか
  • 温和な性格かどうか
  • 安価で入手できるかどうか
  • 丈夫であるかどうか

パイロットフィッシュはいつ入れるべき?

水槽を立ち上げてから、ろ過装置を数日間回してからパイロットフィッシュを入れるようにしましょう。基本的には2~3日後が目安になります。とくに最初の2週間は水質が不安定な状態です。そのため毎日のように水質チェックを行うようにしましょう。

パイロットフィッシュは、3週間から1ヶ月程度飼育すれば良いと言われています。ただし水質の状況によっては、もっと長い飼育期間が必要になるため注意してください。本当に飼育したい魚は水質が安定してから入れるようにしましょう。

パイロットフィッシュは何匹いれるべき?

パイロットフィッシュは沢山入れれば良いわけではありません。基本的に水10Lに対し、1匹程度です。つまり60cmの水槽であれば水の量は54L程度となるため、パイロットフィッシュは5~6匹となります。

沢山入れてしまうと、大量に死亡させるリスクも高まるので、立ち上げたばかりの水槽に入れる魚の数は最小限に抑えるようにしてくださいね。

パイロットフィッシュに与える餌の量には少なめに

立ち上げたばかりの水槽の場合、バクテリアは非常に少ない環境です。そのためエサや糞の量が多ければ、水の状態がすぐに悪くなってしまいます。

つまりパイロットフィッシュのエサは通常よりも少なめにしてください。もしも食べ残しなどをみつけた場合には、早めに取り除くようにしましょう。

パイロットフィッシュは最後まで飼育できるものを選ぼう

パイロットフィッシュは水槽をきちんと立ち上げるために、大切な役割を担っています。そのため水槽の導入を検討している方は、パイロットフィッシュを活用してください。

ただパイロットフィッシュと言っても大切な命です。そのため最後まで責任を持って飼育するように心がけなければなりません。そのためには、どのような魚をパイロットフィッシュに選ぶかが重要です。本当に購入したい魚との相性や自分の好みかどうかなど、きちんと検討してから選ぶように心がけてくださいね。